スポーツを頑張っている子どもをサポートをしたい!と考えるパパママは少なくありません。精神的な面だけでなく栄養面でも、と思いますよね。そこで気になるのが、運動をする子ども向けのプロテイン「ジュニアプロテイン」。
子どもに飲ませてみたいけど、子どものうちからプロテインって飲んでも平気なの?そもそもサプリメントを子どもに摂らせるのは不安。でも、料理だけでは限界があるし……と悩んでいるパパママも多いのではないでしょうか。
今回はそんな不安を抱えている方へ、正しいジュニアプロテインとの付き合い方をご紹介します。スポーツをする子どもをお持ちのパパママ必見です!
「プロテイン」の本当の意味
「プロテイン」と聞いて、みなさんどんなことをイメージしますか?
「なんだか筋肉ムキムキになりそう……」
「子どもの頃から摂取していると、身長が伸びなくなるって!」
といったところでしょうか。しかし、それは間違いです!
そもそも「プロテイン」とは五大栄養素のひとつ「たんぱく質」のこと。たんぱく質は成長期の子どもには欠かせない栄養素ですよね。
プロテインと聞くと「筋肉増強剤」のように考えてしまい敬遠しがちですが、「たんぱく質」が主な成分の「栄養補助食品」というのが、プロテインの正体です。
「ジュニア用プロテイン」とは?
その違いは「成長のために必要な栄養素」の違いです。
10歳を超えると、特に運動をしていない子どもでも大人と同じくらいの栄養素が必要なのだそう。子どもは大人と比べて新陳代謝が活発なため、成長のための身体を作る「材料」が必要不可欠なのです。
スポーツしている子どもは「日常生活に必要な栄養素」と「成長に必要な栄養素」に加え、「運動に必要な栄養素」を意識しなければなりません。そこで全体的に栄養が不足してしまうと、成長に使われるはずの栄養素が運動に回されてしまう可能性が高くなるのだそうです。
それならたくさん食べれば良いのでは?と思いますが、子どもはまだ身体が小さいので、一度に食べられる量や吸収に限度があります。そのため、間食(補食)が必要になってくるのです。この場合の捕食とは、パンと牛乳などお菓子以外になりますが、そういう補食を積極的に摂取するのは難しいですよね。
ジュニアプロテインは、スポーツをしている子どもに特化し、成長に必要な栄養素を充分に摂れるように考えられています。大人用と比べてたんぱく質の量が少なく、鉄、カルシウム、ビタミンDなど成長に役立つ栄養素が含まれていることが特徴です。
学校に勉強に、遊びにと忙しい子ども。そこにスポーツが入ると、間食する時間はなかなか取れないかもしれません。そんな時、補食としてジュニアプロテインを摂るのもひとつの方法です。
ジュニアプロテインの効果
プロテインを摂取する目的は、運動する子どもの、成長のための栄養を補うことだと分かりました。
成長期に必要なのはカルシウム・ビタミンD・ビタミンK・たんぱく質です。一般的にカルシウムが一番大事だと思われがちですが、カルシウムが有効に働くためにはビタミンとたんぱく質が必要なのです。
また、ビタミンDやビタミンKには骨の形成を促進するために必要な栄養素ですが、ビタミンと同時にたんぱく質を摂取するのも大変重要です。
そして、成長ホルモンが大量に分泌される時間帯は限られています。そのゴールデンタイムにしっかりたんぱく質の吸収を高めることで、骨の成長だけでなく、成長期に必要な筋肉を増やしたり、健康な骨の維持に役立つのです。
たんぱく質は「動物性」と「植物性」があるのは有名な話です。「動物性」はお肉や卵、「植物性」は納豆や豆腐などが挙げられます。両者をバランスよく食事から摂取するのが理想ですが、食事だけでまかなうのは大変です。好き嫌いが多かったりすると、さらに難しくなりますよね。
そもそもたんぱく質がなぜこんなに大切かというと、成長期の身体作りに欠かせない栄養素であり、不足してしまうと筋肉が衰えてしまい、運動する能力が低下してしまう恐れがあるからです。筋力以外でも、免疫力低下につながってしまうので、体調不良を起こしやすい、怪我をしやすくなる、疲労骨折などもたんぱく質不足が原因と言われています。
実は、毎日きちんと食事を摂っている子どもでも、厚労省のたんぱく質推奨量より不足しているとも言われており、食事を摂らない子どもだけが不足しているわけではありません。
そんなたんぱく質不足を補うために「ジュニア用プロテイン」があるのです。
プロテインにまつわる誤解
栄養補助のためのプロテインですが、実はいろいろ誤解されている部分があります。その誤解を、1つずつ解いていきましょう。
プロテインで筋肉がムキムキになる?
ボディービルダーのように筋骨隆々な人が飲んでいるイメージが強いプロテイン。そのため、飲んだら「筋肉ムキムキになるのでは?」と思われる方が多いようです。
しかし、「プロテイン」は薬ではなく食品なので、飲んだだけでは筋肉ムキムキになりません。筋トレを行い、その後に栄養を与えることで効率よく筋肉を大きくしているのです。ですから、トレーニングをせずにプロテインを飲んだとしても、たんぱく質の過剰摂取になるだけで、筋肉は大きくなりません。
プロテインで身長が伸びなくなる?
筋肉がつきすぎて骨の成長が止まり「身長が伸びなくなる」と言われることがありますが、これは間違いです。
前述したように、骨の成長にはカルシウムが必要で、そのカルシウムを有効的に使うためにはたんぱく質の摂取が必要になります。子どものたんぱく質摂取量は、10歳から14歳で1日あたり50~60gと、大人とほぼ同量が推奨されており、スポーツをしている子であれば、していない子よりもさらに多くのカルシウムとたんぱく質が必要になります。
ただし、たんぱく質の過剰摂取はカルシウムを排出を促進してしまうという悪影響もあるので、摂りすぎに注意は必要です。
プロテインは太る?
運動量に対して必要以上のたんぱく質を摂った場合、食品でもプロテインでもエネルギー過多となれば太るリスクは増加します。たんぱく質は筋肉の合成のほか、皮膚やホルモンなどさまざまな組織の材料になりますが、余ったたんぱく質は脂肪に変換されます。
プロテインにもカロリーがあるので、運動しているのに脂肪が増えてきた、太ってきた、となった時はエネルギー過多になっている可能性があります。その場合は運動量と摂取量の見直しが必要です。
ジュニアプロテインを飲む際の注意
子どもにプロテインを飲ませる場合、どんなことに注意したら良いのでしょう?
プロテインはあくまで「栄養補助食品」。食事の置き換えなどはせずに、不足しがちな栄養素を補うための間食や捕食に使いましょう。子どもの成長に大切なのは、やはり日々の食事です。
そして、プロテインの主成分であるたんぱく質は、体内に入ると小腸でアミノ酸に変換され、肝臓へと運ばれます。過剰摂取してしまうと、腸や肝臓、腎臓などの消化器官に負担が多くかかります。
飲ませすぎには注意し、運動量と食事量に合わせて、加減するようにしましょう。
プロテインの効率的な摂取方法
プロテイン摂取のタイミングは「寝る前」と「朝」が最も効果的と言われています。
人間は寝てる間に多くの成長ホルモンが分泌されています。成長ホルモンは脳下垂体から分泌されているもので、身体の機能をコントロールする役割や筋肉量を増やす役目を担っているのです。
そして、成長ホルモンの特徴はたんぱく質の吸収を促すことなので、成長ホルモンが活発に機能している時にたんぱく質を補うと、その吸収を高めることにつながります。
飲むタイミングは就寝時間の30分~1時間前を目安にしましょう。寝る直前だと胃に負担をかけてしまうのと、成長ホルモンの分泌のピークに合わせるためです。プロテインは身体に吸収されるのに時間がかかるため、ピークに合わせるにはそのくらいのタイミングで飲むのが良いのだそうです。
また、朝に飲む理由は、身体の中から水分や栄養素が枯渇してしまっている状態だからです。しかも成長ホルモンはたんぱく質を使って身体の修復を行っているため、朝起きたらたんぱく質はなくなっている状態なのです。
そのため、身体が栄養を欲している朝に摂取すると、効率的な身体づくりに役立つのだそうです。
ジュニアプロテインの摂取はバランスを考えて
ここまでジュニアプロテインの効果や注意点について書いてきましたが、いかがでしたか?
プロテインは栄養を補助するものなので、あくまで毎日の食事が大切です。成長期の子どもは栄養摂取が一番大事。もし食事だけでは栄養を補えていないかも……と心配になったら、プロテインのメリットを活かして適宜利用するのも良いかもしれません。
その場合はただ飲むだけではなく、エネルギー消費などのバランスをきちんと考え、摂取するようにしましょう。
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