お家でできる!子どもの音感を伸ばす方法 ~ピアノで音感を鍛えよう~

子どもの習い事で不動の人気を誇る「ピアノ」。ピアノを習うことで、技術的なものだけでなく、子どもの将来に役立つ色々な力を伸ばすことができます。

そこで、今回から全5回に分けてお届けするのが『ピアノが上手くなる、ピアノで子どもを伸ばす方法』。第1回は、「子どもの音感を伸ばす方法」です。

小さい頃からピアノを習うと、「音感」が良くなるというのはよく聞く話。「私、絶対音感があるんだ!」なんて自慢も聞いたことがあるかもしれません。

でも、そもそも「音感」とはなんなのでしょうか?「音感がある」というのはどういうことなのでしょう。また、子どもの音感を家で伸ばすことはできるのでしょうか?

今回は、そんな疑問を宮地楽器ピアノ講師の小野田 歩 先生に聞いてみました。

目次

▼今回インタビューした先生

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「音感」ってどんなもの?

「音感」は音の高さだけではない

――そもそも、「音感」とはどのようなことを言うのでしょうか?

「音感」というのは、字が示すとおり、「音楽に対する感覚」のことを言い、音楽学習のあらゆる能力の基礎となるものです。

具体的には、西洋音楽の三要素である「リズム」「メロディー」「ハーモニー」や音の高低、長さ、速度、強弱、音色などに対する感覚をいいます。

一般的には、「音感=音の高さを音名でわかる能力」を言うことが多いですが、本当はそういった広い意味があります。今回は、狭い意味での「音感」、音の高低に関することについて答えていきます。

まず、高低に関する音感には、「絶対音感」と「相対音感」の二種類があります。

「絶対音感」は、音の高さを記憶に基づいて絶対的にわかる力、聴こえた特定の音の音名を、正しく認識する能力のことです。それに対して「相対音感」は、特定の音を元にして、他の音を認識していく力になります。

つまり、音を聴いただけで音の高さがわかるのが「絶対音感」で、「相対音感」は、「ド」の音がわかったら、「ド」を元にして、「ソ」もわかるという状態です。

これから取り上げる「音感教育」については、聴感覚が優れている4歳から6歳、7歳ごろまでにはじめるのが良いと思います。

「音感」が良いと、どんないいことがある?

――「音感」が良いと、何かメリットはありますか?

ピアノのように、基本的に一人でメロディーと伴奏を受け持つ楽器の場合、音感はとても大切です。きちんと音をとらえていれば、早く暗譜が出来たり、間違えてもすぐ気づくことができます。また、聴いたことのある曲を楽譜がなくても弾けたりと、楽しみが広がります。

聴くトレーニングをすることで、メロディーだけでなく、伴奏や和音といった部分も聴き取れるようになります。また、さらにトレーニングを積むことで、芸術的な意味での「良い音・良い音色」を聴ける耳、弾ける耳を養い、また集中力が育っていきます。

――「音感」が良いことでのデメリットはありますか?

デメリットを感じたことはないですが、音感があると、知っている曲が違う調に変わった時に、気持ち悪さを感じたりということはあります。

また、絶対音感が優れている人ですと、話し声や街中の音がドレミで入ってくる。頭に入ってくる情報量が多くて疲れる、ということがあるかもしれません。

でも、音楽をやる上で音感があることのメリットはとても大きく、デメリットはないと思います。

音楽家や調律師、「音感」が大切な仕事はたくさんある

――「音感」が必要な仕事はありますか?

ピアニストや歌手などの音楽家、音楽に関係する仕事には、やはり音感は必要になります。

音の高さの少ない打楽器などの楽器もありますので、絶対に音感がなければいけないというわけではないですが、音感はあったほうが良いでしょう。仕事となっている時点で、それまでに音感が身についているというのが前提だと思います。

また、音感が無いとできない仕事としては、調律師がありますね。ピアノの調律師は音程を聴き分けていかなければならないので、音感がとても重要になってきます。

・・・
次に、家でできる、「音感」を鍛えるトレーニング方法について、幼児と小学生に分けて聞きました。

2、3歳頃からできる「音感を鍛える方法」4つ

(1) 童謡など、知っている歌をドレミで歌う

童謡など、よく知っている、馴染みのある曲を歌詞ではなく「ドレミ」で歌ってみましょう。

例えば、キラキラ星を「きらきらひかるー」ではなく、「ド・ド・ソ・ソ・ラ・ラ・ソー」と歌います。

(2) ピアノで短いフレーズを弾き、それをドレミで歌う

簡単なメロディーをワンフレーズピアノで弾いて、音をとってあげます。そして、そのメロディーを弾きながら、一緒にドレミで歌います。

慣れてきたら少しずつ、弾くフレーズを長くしていきましょう。

弾くメロディーは、子どもがよく知っている童謡や好きな歌が良いですね。

(3) 伴奏だけでドレミで歌う、ピアノと順番にドレミで歌うなど

(2)と同じ方法で、今度は単音でメロディーを弾いていたものに伴奏を入れてあげたり、ピアノは伴奏だけにしてドレミで歌うなど、少し難しくしていきます。

また、ピアノが弾いたメロディーの続きを子どもがドレミで歌い、またピアノが続きを弾く、と交互にするという方法もあります。聴いて、歌って、聴いて、という、「聴く」訓練にもなります。

専用の教材でもいいですが、今ピアノで練習している曲を同じようにドレミで歌ってみることも有効です。音感とピアノを弾くことの両方に、良い影響があります。

(4) オーケストラなど生の楽器の音や、CDなどで色々な楽器の音を聴く

小さい頃から、ピアノだけでなく、オーケストラなどのさまざまな楽器の生の音に触れることも大切です。

難しいクラシックのオーケストラでなく、子ども向けのコンサートなどでかまいません。生音が難しければ、CDでも良いです。子どもに楽しく、色々な音を聴かせてあげることが大切です。

小学生におすすめの「音感を鍛える方法」4つ

(1) 自分で弾きながらドレミで歌う

自分でメロディーをピアノで弾きながら、一緒にドレミで歌います。

幼児期から音感の練習をしていて、練習の方法がわかっていて、耳も鍛えた状態で、ピアノがある程度弾けるという前提の練習ですが、小学生ぐらいになると、こういった練習も自分一人でできるようになります。

(2) 伴奏を弾きながら自分でドレミで歌う

ピアノの技術が上がってきたら、「弾き語り」のような形で、自分で伴奏を弾きながらメロディーを歌います。

この場合、音感を鍛えるという意味ではドレミで歌うのが良いですが、歌詞があるものであれば、歌詞で歌うのも楽しいですね。

(3) 8小節程度のメロディーを作曲する

8小節程度のメロディーを、自分で作曲します。

作曲というと難しそうに感じますが、いきなり全部曲を作るというわけではなく、半分はすでに埋まっていて、空いている部分の小節を作曲するというところから始めます。空いている部分にどんなメロディーを入れるか考えて、実際にその部分を歌ったり弾いたり、ということをします。

はじめのうちは全体を通して弾いてみたときに、いきなり違う調が出てきてしまった、といったことが起こります。そこで、ここは悲しいねというところは短調にしてみたり、ここは元気な曲だから明るいメロディーにしようなど、そういったことを話し合って直していきます。

曲にも物語があり、起承転結になっています。最初のテーマの提示があったら、もう一回次のところでもそのメロディーを使うなど、そういった曲の理論的な構成なども、同時に勉強していきます。

こういったレッスンで行った学習をを元にして、自宅でも同じように作曲をしてみると良いでしょう。

作曲は耳の訓練にもなりますが、色々なリズムが出てくればリズムの勉強にもなります。それを弾くことによってピアノを弾く技術的な練習にも繋がります。

(4) 連弾やアンサンブルにチャレンジする

1つのピアノを2人で弾く「連弾」をしてみたり、違う楽器とアンサンブルしたりすることでも音感は鍛えられます。自分だけの音ではなく、相手の音を聴くという練習になるからです。

幼児の(3)で順番に歌ったり弾いたりというのがありましたが、その練習で力がついてきたら、今度は最初から一緒に合わせて演奏するというイメージです。

この練習は、他の人と合わせなくてはいけないので、リズム感も必要になります。音感というのは総合的なものですと最初に言いましたが、音楽に関すること全部が影響しあっているのです。

先生はどうやって音感を鍛えてきた?音感を鍛えるレッスンは?

「聴音」をクイズ感覚で楽しむ

――先生はどのようにして音感を鍛えましたか?

私の両親はすごく音楽好きだったので、常に家庭の中で音楽が流れているという環境でした。そういった環境で育ててもらったことがとても大きいと思います。また、幼少期からソルフェージュという総合的な音楽の基礎レッスンを受けたことで音感は鍛えられたと思います。

また、私は聴いた曲を譜面に起こしていく「聴音」がすごく大好きな子どもでした。聴いた曲や知っている曲を、譜面にしたらこれはどうなるのかなと常に考えて、クイズを解くように譜面を起こしていくのがとても楽しかったのです。

テレビで流れてきた曲やCMの曲などの短いものから、同じ門下の先輩のお姉さんが弾いていた曲を譜面におこしてみて、実際の楽譜と照らし合わせてみたりもして楽しんでいました。

レッスンでは「聴音」と「視唱」で音感を磨く

――生徒の音感を鍛えるために、どのようなレッスンをしていますか?

レッスンでは、メロディーやハーモニーを聴いて、それを五線譜に書きとるという「聴音」を取り入れています。まだ字がかけない小さなお子さんでも、ドの音だったらその音符に色を塗ってもらうなど、初歩段階の未就学児のお子さんでも十分に学習できます。

明るい暗いという音楽の印象、つまり長調・短調の聴き分けから始めて、単音、和音の聴き取りなどの練習をしてきます。

大きくなるにつれて、最初は単音だけだったのが、メロディーになり、伴奏も含めたハーモニーを聴きとったりと聴音も上達していきます。

また、ドレミで歌う「視唱」に力をいれています。音の高さだけではなくて、リズムや長さや強弱、色々な表現の全てを楽譜から読み取る能力を身につけていきます。

鍵盤に向かって弾くだけでなく、ソルフェージュ(音楽の総合的な基礎教育)もレッスンでは重視しています。今まで紹介してきた音感の練習方法も、全てソルフェージュの学習になりますね。

※こちらで紹介した練習法はほんの一例となります。

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【連載】ピアノが上手くなる、ピアノで子どもを伸ばす方法

●第1回 お家でできる!子どもの音感を伸ばす方法 ~ピアノで音感を鍛えよう~(本記事)

●第2回 お家でできる!子どものリズム感を伸ばす方法~ピアノでリズム感を鍛えよう~

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