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お家でできる!上達する「ピアノの練習法」~ピアノが上手くなるには?~

お家でできる!上達する「ピアノの練習法」~ピアノが上手くなるには?~

子どもの習い事で不動の人気を誇る「ピアノ」。小さい頃からピアノを習うことで、技術的なものだけでなく、子どもの将来に役立つ色々な力を伸ばすことができます。

そこで、全5回でお届けする『ピアノが上手くなる、ピアノで子どもを伸ばす方法』。「音感」「リズム感」「譜読み」に続いて第4回となる今回は、実際ピアノを習っている人の共通の悩みとも言える「ピアノの練習法」に注目しました。

ピアノの練習はどのぐらいすればいい?どんな練習をしたらピアノが上手くなる?帰省など長期間ピアノの練習ができない時はどうしたらいい?

今回は、そんな「ピアノの練習法」に関する疑問を、宮地楽器ピアノ講師小野田先生に聞いてみました。

▼今回インタビューした先生

ピアノの練習はどのぐらいすればいい?

――ピアノを習っている子どもの、家での練習時間はどのぐらいが適当なのでしょうか?

お家でのピアノの練習時間に関しては、本当によく聞かれる質問です。ただ、まず最初にお話したいのは、何時間、何分間、または何回弾けばいいですかとよく質問されるのですが、それは明確には答えられないということです。

もちろん、たくさん練習すれば上達しますし、しなければ上達しません。ただそれが全てではなく、練習の集中度や内容、充実度、環境などで大きく練習の効果は変わってしまうのです。

音楽は強制的にやるものではありませんから、お子さん自身が、本当に心から楽しんで、ピアノが弾きたいという気持ちが一番大切なのです。「今日は疲れたな」、「調子がいまいちだな」と気分が乗らなかったり、時間があまり取れない時には、ピアノを弾く練習ではなく、ワークブックやソルフェージュの課題だけにしたり上手に付き合うことです。本来、音楽とはそういうものです。

小さなお子さんはまずは鍵盤にたくさん触れることから

小さなお子さんの場合、そもそも1日に何時間も練習するのは難しいですから、まずは鍵盤の前に座って弾くという、習慣づけから始めていくのが良いでしょう。10分、15分と短い時間を、1日に数回でも習慣づけて、まずはピアノに親しんでいくことです。弾きたい時に弾けるように、ピアノの蓋は常に開けて弾ける状態にしておくと良いと思います。とにかく鍵盤にたくさん触れることを目標にしましょう。

次に小学生や、習いはじめて数年経っているお子さんの場合は、一週間のスケジュールをきちんとたてて、ピアノの練習ができるときにしっかりする、というのが大切です。その年齢になると、ピアノの練習も習慣化していると思いますし、他のお稽古や塾、部活などの予定もあり、自分なりの生活パターンがある程度できてきていると思います。日曜日にまとめて何時間も弾いたり、レッスン前日に一夜漬けのようにまとめて何時間も練習するよりは、できるだけ毎日、少しの時間でも良いのでピアノを弾く時間をとれるよう、生活スケジュールを組んでいくのが理想です。

大きくなってきたら、自分の決めた時間で

さらに大きくなって、小学校高学年や中学生、高校生になってくると、親の意志ではなく、自分自身の意思でピアノを続けているでしょうから練習も自主的になっています。目標意識も出来て、ピアノが生活の一部になっているでしょう。練習時間はそれぞれであって、もちろんレッスンの前後や本番前は練習に熱が入るでしょう。長く続けているお子さんは、ピアノが好き、弾くことが好き、音楽が好きでいてくれています。好きこそものの上手なれで、練習時間がどうこうという話ではなくなってくるのですね。

受験生のお子さんが、週1回のピアノレッスンは続けていて、お家でもピアノを弾くとリラックスできて、気持ちが晴れる。ピアノが受験勉強の気分転換になっています、とよく話してくれます。

最後に、音大受験、プロを目指すお子さんについては、塾や他のお稽古より何よりもピアノが最優先となります。練習する時間がないと言っている時点でもう受験は難しいです。ソルフェージュや楽典といった理論的な勉強も必要になってきますし、練習時間も1日に1時間、2時間という程度ではとても足りません。

音大受験を目指すお子さんの場合、自分なりの集中が続く時間を、自分で知っておくことが大切となります。集中が続く時間を知っておき、ダラダラ長く続けるのではなく、区切りをつけて効率よく練習するということが必要です。

家でのピアノの練習は何をすればいい?

自分の課題がなんであるかを、意識しながら練習する

――家ではどのようにピアノを練習すればよいのでしょうか?

先程お話しましたが、幼少期のお子さんは、ピアノの前に何時間も座って弾くことはなかなか難しいですので、最初はピアノに慣れ親しむことを目的とした練習をしましょう。正しく譜面どおりに弾くことだけではなく、色々な音を弾いてみたり、音色も「元気よく」や「優しく」と色々な気持ちで弾いてみたり。ペダルを踏んだらどんな音になるのかな?など楽しんでピアノに触れていくことが大切です。

また、小さなお子さんは自分で練習内容を考えて取り組むにはまだ早いですから、練習の練習という形で「お家でこうやって練習しましょう」という例を、レッスンでもするようにしています。

次に小学生ぐらいになったら、まずは先生から頂いた課題をきちんと練習することです。指のトレーニング、基礎練習、表現力を磨く曲、と、トータル的に課題に取り組んでいくようになります。使う楽譜、教材も増えていきますし、そのお子さんによって、伸ばしたいところや、やるべきもの、お子さん自身が楽しめる好みの曲など、それらのポイントをよく見極めて、先生が課題を出していると思います。

「今の自分の課題は何なのか」、「今は何を練習しているのか」、「そのために、何をどうやって練習するのか」、という部分を理解して練習に取り組むことが上達の鍵になります。

どの年代、レベルでも、だた曲の最初から最後までを弾く通し練習だけではなく、技術的な練習として片手ずつ弾いたり、一部分を取り出してといった練習を、根気よく、反復練習します。

そのように練習していれば、先のテーマで例えば、「1日30分は練習しましょう」などと決めなくても、一通りの練習をするだけで、すぐに時間は過ぎてしまいます。時間で決めるよりも、練習内容で練習時間は決まるということですね。また、お家での正しく効率的な練習方法を知り、レッスンでも練習の練習として弾いてみて、自分自身で“大切な練習要素”を理解しておくことです。

時間ではなく、内容で練習を組み立てる

――良い練習方法、悪い練習方法というものはありますか?あるとしたら、どんな方法ですか?

良い練習は、今お話した通りです。ただひたすら全体を通して弾くだけの練習や、練習時間を決めてしまうという練習は、効率的ではないでしょう。

時間を決めて、「この時間だけ絶対やらなきゃ」や、「はい、30分弾いたよ、お母さん!」という形ですと、練習内容が荒く、曲の精彩を欠いてしまいます。時間ではなく内容で、練習を組み立てていきましょう。

ピアノの練習、片手から?両手から?

――片手ずつ練習してから合わせる方法と、両手でいきなり弾く方法。それぞれの練習方法のメリットやデメリットはありますか?

片手ずつ、きちんとていねいに練習していくと、技術的にも向上していきますし、音楽の内容理解も深まります。

両手でいきなり弾くことを練習として続けていくのは、あまりおすすめしません。最初に両手で弾くメリットをあえてあげるならば、両手で最初に通して弾くことで、曲の全体像や両手を合わせたときのハーモニーを知ることができるということでしょうか。

私のクラスでは、お家でも、片手ずつまず練習をして、左右それぞれが弾けるようになったら両手の練習に入るというのが基本の練習方法です。

ある程度すすんだお子さんであれば、両手でざっと弾いて、全体のイメージをつかんでみるということもあります。ただしその後は、きちんと片手ずつ練習したり、部分的な練習をしたりといった細部の練習を行っていきます。

歌うことは音楽の基本!日常で感性を磨くことも、音楽の表現力に

――ピアノを弾く以外で、ピアノの上達につながる練習はありますか?

ピアノを弾く以外ですと、音楽の基本は歌なので、やはり、歌うことでしょうか。「音感」の回でドレミで歌ってみる「視唱」の話をしましたが、歌うことはとても重要です。息遣いや、音楽のフレージング、ここはどのように盛り上がっていくのかといったことを、体で感じることができます。

あとは、いわゆる机上の勉強ですね。ソルフェージュや楽典の勉強の他にも、楽譜をじっくり見て、心の中で歌っていく。心の中で音を鳴らしながら、ゆっくりゆっくり楽譜を読み進めていくという、イメージトレーニングも練習として行っています。ピアノを弾くよりも何倍も時間がかかりますが、弾いている時よりも気付きも多くなります。ピアノを弾くという技術的な心配がないので、楽譜の理解に集中できるのです。

また、ピアノから離れますが、特に小さなお子さんは、日常の中で感性を豊かにすることも大切です。わざわざどこか旅行に行くというのではなくても、日常の身近な、遊びやスポーツなどを楽しむことで感性を磨いてください。

例えば、お花を見てきれいだなと感じたり、美しい絵を見て感動したり。じゃあ、今度は自分で絵を描いてみようですとか。あえてそれがピアノの上達につながる練習というわけではないのですが、心で感じられることが、歌心につながっていきます。

ピアノ曲に限らず、音楽は、「夜の曲」、「夏の曲」、「海の曲」など、さまざまなテーマで曲が描かれています。そういった日常の経験を通して、その情景や印象を表現していくために、心の感性を磨くことは大切ですし、さまざまな経験が音楽の表現力を育んでくれると思います。

ピアノが上達するのはどんなタイプ?

――ピアノが上達するのは、どんなタイプの子どもでしょうか?

一つ目が「話をよく聞ける」お子さんです。何事にも通じることですが、話をよく聞けるお子さんは、集中力もありますし、ピアノにも関心を持っていますから、レッスンの心構えもとても良いです。また、自分から質問したり、先生の演奏にもよく耳を澄まして聴いていて、活発にレッスンを受けているという印象です。

そして二つ目が、「挨拶ができる」お子さんです。挨拶がきちんとできるお子さんは、レッスン態度もけじめがあります。もちろん、固くなって礼儀正しくということではなく、楽しさの中にも真面目さをきちんと持つということです。

マンツーマンのレッスンですので、お互い挨拶をきちんとして、気持ちよくレッスンに臨んで欲しいですね。発表会の時なども舞台に上がったらお辞儀をして、という一連の流れがありますよね。レッスンにおいても挨拶と礼儀は私が大切にしていることです。

旅行でピアノが練習できない!どうしたらいい?

――旅行や帰省など、長期間ピアノの練習ができない場合、どんなことを心がければ良いでしょうか。

旅先で、スタジオをレンタルして練習したり、楽譜を持っていって眺めてみたり、練習している曲を聴いたりというのも悪くは無いと思います。ただ、私の意見としては、旅行というのは貴重な時間ですから、顔を上げてたくさんのものを見てほしいなと思います。

小さなお子さんには、色々なことを感じて、感性を磨いて欲しいというお話をしましたが、大きくなっても、旅行というのは五感を磨く大きなチャンスです。美しい景色を見たり、美味しいものをいただいたりということも、演奏表現に彩りを与えてくれます。旅行中はリラックスして、心の栄養をたくさん吸収することが、最終的にはピアノの上達にとっても、一番良いことなのではないでしょうか。

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【連載】ピアノが上手くなる、ピアノで子どもを伸ばす方法

●第1回 お家でできる!子どもの音感を伸ばす方法 ~ピアノで音感を鍛えよう~

●第2回 お家でできる!子どものリズム感を伸ばす方法~ピアノでリズム感を鍛えよう~

●第3回 お家でできる!「譜読み」の練習法~楽譜を読めるようになろう!~

●第4回 お家でできる!上達する「ピアノの練習法」~ピアノが上手くなるには?~(本記事)

●第5回 お家でできる!「発表会の練習法」~緊張しない方法は?~

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