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お家でできる!「譜読み」の練習法~楽譜を読めるようになろう!~

お家でできる!「譜読み」の練習法~楽譜を読めるようになろう!~

子どもの習い事で不動の人気を誇る「ピアノ」。小さい頃からピアノを習うことで、技術的なものだけでなく、子どもの将来に役立つ色々な力を伸ばすことができます。

そこで、全5回でお届けする『ピアノが上手くなる、ピアノで子どもを伸ばす方法』。第1回は「音感」、第2回は「リズム感」について取り上げました。第3回となる今回は、実際にピアノを弾く時に必要となる「音符の覚え方」や楽譜を読む「譜読み」に注目します。

音符や記号の覚え方は?譜読みってどうやったら上達するの?初見でスラスラ弾けるようになるにはどうしたらいい?

今回も、そんな疑問を宮地楽器ピアノ講師小野田先生に聞いてみました。

▼今回インタビューした先生

「音符」はどうやって覚えればいい?

音符の読み方はどうやっておぼえたらいい?

――音符の読み方はどうやって覚えたら良いですか?何か道具は必要ですか?

小さなお子さんが音符を一から覚える方法としては、ピアノの前に座って、ちょうど真ん中にくる中央の「ド」の音から、上下(鍵盤上では左右)に音域を広げながら覚えていくのが良いと思います。これは、お子さんの手の長さや大きさ、そして視界に合わせるためです。

ピアノの前に座って一番身近な、目の前にある「ド」の音から覚え、音域を広げていきます。ピアノを練習するにつれて、さらに高い「ド」や低い「ド」が出てきたら、その「ド」を中心にしてさらに覚えていきます。

初歩段階の譜読みはとても重要ですので、実際に今ピアノで弾いている曲の音域と、譜読み学習で勉強している部分とが、連動していることが大切です。ここで正しい教材選びや選曲が今後の譜読み習得の鍵となっていきます。

音符を覚える、譜読みを練習する道具としては、ピアノの鍵盤はもちろんですが、五線の書かれた譜面ノートが必要となります。また、小さなお子さんでしたら、実際のピアノの鍵盤と同じように鍵盤の描かれた絵を使うのも効果的です。

音符の覚え方
  • ピアノの中央の「ド」の音から上下に広げていく
  • 曲に合わせて順序良くヘ音記号の導入
音符を覚える時に必要な道具
  • ピアノ
  • 鍵盤の絵
  • 五線譜
  • カードやボードなど

音の長さや記号はどうやって覚えたらいい?

――音の長さや記号はどのように覚えたら良いですか?

こちらは、前回、前々回のテーマ「音感」「リズム感」でお話ししました「ソルフェージュ学習」が全ての基盤になります。

リズム感を鍛える練習としてあげた、きちんと拍子をとりながらリズムをたたいたり、弾いたりという練習をするためには、音符や休符の表す拍、そして「拍子記号」が分かっていないといけません。

まず、「音符・休符」は、拍(長さ)や「4分音符」と言った音符の名前まで、必ずノートに書いて覚えます。

「反復記号」はリズム練習と同じように、短い曲からはじめて記号のルールを覚えていきます。

小さなお子さんの場合、リズムも拍もドレミも読まなくてはいけないとなると大変なので、まずは五線譜なしで、音符と休符だけを書いたものを見ながら、リズムを読んでみることから始めます。その時実際にピアノで弾いている曲を五線から外して、リズムだけで読んでみよう、という練習もします。リズムがわかってから、音を読んでいくという順番です。「譜読み」はとにかく、わかりやすく、噛み砕いていくことが大事です。また、こちらは音の長さや記号に特化した練習ですが、譜読み全体的に焦点となるとまずは音名を読むことが大切です。

「シャープ・フラット」は、実際に鍵盤で弾いてみて、どの音のシャープなのか、どの音のフラットなのか、すなわち何の音が半音上下するのか、というのを一つずつ確認していきます。どの音が半音上下しているのかというのをよく耳で聴いて、音の違いを確かめていくことも大切です。これは、音感を鍛えることにも繋がっています。

また、ハ長調やト長調という『調』によって、シャープやフラットがつく音は全て決まっています。小学生ぐらいであれば、そういった少し理論的な理解も含めて覚えていくと、さらに演奏に活かされていくと思います。

そして、「強弱記号」や「奏法の記号」は、演奏表現に関したものですので、曲の中で覚えていくのが一番です。こちらも、最初はノートに書いて、しっかり覚えていきます。記号をきちんと覚えているからこそ、できる表現力というものがありますので、記号の読み取りはしっかり身に付けたいですね。

また、ピアノのレベルが上がるにつれ、譜面も複雑になってきますので、曲の中で何か新しい記号が出てきたら、その都度覚えるようにしていきます。

カードで楽しく!遊び要素を入れて「音符」を覚える

「譜読み」ができることは、大きくなった時の宝物

――教室ではどのように音符や記号を教えていますか?どのような順番で教えていますか?

教える順番は「音符・休符」「拍子記号」「反復記号」「表現記号」の順になります。レッスンでは、ホワイトボードやノート、カード、もちろん鍵盤も使い、画用紙に音符を描いたりとわかりやすく教えています。

カードは、トランプのようなイメージで、表に音符や記号、裏に答えや絵が書いてある私のオリジナル教材を作って、そのお子さんの音域に合わせて使っています。特に小さなお子さんには言葉だけでは難しいので、できるだけ遊びの要素を取り入れて、楽しく覚えられるような工夫をしています。

また、弾いている曲でも譜読みの練習教材でも、必ず声に出して読んで、そして書くということをしています。そして、ワークブックや、ノートへの書き取りなど、お家でのトレーニングも宿題として出しています。

ピアノの鍵盤は全部で88鍵ありますが、そのうち実際に弾くのは全てではありません。小さなお子さんだと手をいっぱい広げても、とても端まで届きませんし、大人でもほとんど使わない鍵盤も多いです。ですから、最初からたくさんの音符を五線譜で読めるようにするのではなく、一つ一つ音符と休符を覚えながら、ていねいに今弾いている曲を見ていくのが大切だと思います。

一番はじめは、片手それぞれ5本の指を置いてそのまま弾ける範囲から音符の読みを始めます。「ド」の音から始めて、その上が「レ」、その下が「シ」。そうやって一音一音音符を読む練習をして、少しずつ音を増やしていき、音域が広くなったら今度は和音という、重なった音を同時に読む練習に進みます。また、ト音記号だけでなく、ヘ音記号も順番に取り入れていきます。

ピアノはト音記号・ヘ音記号にまたがった2階建ての「大譜表」という譜面を使いますので、慣れてきたら次は両方同時に音を読む訓練をしていきます。

楽譜が読める、譜読みができるというのは、大きくなった時宝物になります。とにかくていねいに隅々まで楽譜をよく見ることを、小さい頃から習慣にしていくと良いと思います。

楽譜を読む「譜読み」のコツは?

音符だけじゃない、作曲家のメッセージを読み取るところまでが「譜読み」

――「譜読み」の基本的な方法を教えてください。コツはありますか?

楽譜を読む「譜読み」というのは、音符・休符を読み取るだけではなく、楽譜に書かれたさまざまな記号から、そこに含まれる作曲家のメッセージを読み取り、楽譜の先々を見て進めていくことです。上達にともなって譜面も複雑になり、音の数も増えていきます。

ピアノの譜面は先程お話しした「大譜表」という、二段になった楽譜の両方を同時に読み取らなくてはいけません。ですから、最初は右手のみを読み、次に左手、最後に同時にと、譜読みは進めていきます。その際、読みながら実際に片手ずつ弾いてみるのも良いですね。

順番としては、まず音符の音名、いわゆるドレミを正しく読んでいく練習からはじめます。その後、リズムもつけて歌ってみます。その時、リズムの難しいところはピックアップして、これがどういうリズムなのかというのを、きちんと分析して理解します。

音符、休符などの譜読みが正しくできたら、次は表現記号も読み取り、音楽に彩りを与えていきましょう。こうして練習を積んでいくと、片手練習から両手までの練習が早くかつ正確にできるようになっていきます。

はじめに真ん中の「ド」から勉強を始めるとお話しましたが、全ての曲が「ド」から始まっているわけではありません。また、進度にそって少しずつ色々な音から始まる曲、すなわち色々な指から始まる曲、ハ長調、ト長調といった色々な調性、色々な拍子の曲など、譜読みの上達には、たくさんの種類の曲を弾いていくことが必要になります。

弾く時の指は曲によって違いますが、大体は譜面に指番号の指示があります。ただ、全部の音に指番号がふってある譜面は指番号で弾いてしまいますので、譜読みの練習にはふさわしくありません。

丸覚えはダメ!悪い「譜読み」の方法

音名をふったり、指番号で丸覚えはNG

――譜読みはどうやったら上達しますか?やってはいけない覚え方などはあるでしょうか?

譜読みの上達方法は、とにかく毎回きちんと、地道に、ていねいに、譜面をよむことです。大変で地道な作業ですけれども、ていねいに読んで、分からない音やリズムなどを理解するまで根気よく読んでいきます。

やってはいけない覚え方としては、「音符に音名をふってしまうこと」があります。また、「指の運びで丸覚えしてしまうこと」も良くありません。こういった覚え方は楽譜離れを起こしてしてしまいますので、簡単な曲の時は良くても、弾く曲が難しくなるにつれて行き詰まってしまいます。音名や指番号での丸覚えは、そういったリスクがあるのです。

また、楽譜を覚える「暗譜」と、音名や指番号で覚える「丸覚え」というのは全く違うものです。きちんと譜面が頭に入って、ドレミやリズムをきちんと音楽として読み込めた状態が「暗譜」です。

そして何より「まずは自分自身で譜読みをしてみること」がとても大切です。今は便利な時代になり、インターネットですぐ他の人の演奏を聴くことができますが、練習曲をまず聴いて覚えてしまうのは、譜読み学習にはよくありません。いわゆる耳で聴いて覚える「耳コピー」は、演奏の丁寧さを欠いてしまいます。

よく先生が弾く曲を最初に一回だけ見本で弾いてくれたりしますが、それは曲のイメージをつかんでもらうために参考として弾くのであって、映像で何回も聴いて覚えてしまうのは、譜読みの学習には良くないのです。

ただし、その曲の譜読みができてから、色々なピアニストの演奏を聴いてみたり、聴きながら楽譜を見て演奏について考えたりするのは、とても良い学習になると思います。

「調号」を覚えるには「スケール」と「カデンツ」

また、「調号」という「調性」によってつくシャープやフラットを覚える方法としては、「スケール」「カデンツ」をおすすめしています。

大まかに言うと「スケール」は「ドレミファソラシド」という、いわゆる音階のこと。「カデンツ」は、和音です。この「カデンツ」で、音の重なった和音を一つ一つ読んで、きちんと手で捉えて形として覚えていくというのが、譜読みの良い練習となります。

カデンツの練習は、三和音や四和音など、さまざまな和音、音の響きを聴く必要がありますので、あらゆる調性に対応できる調性感を身につけることができます。これは、音感、耳の訓練にもなりますね。前回、音楽では色々な練習が関連しているとお話しましたが、調号は音感にも譜読みにも、大切な要素となっています。音符の一つ一つが音楽になるのを自分自身で理解して対応できる力が、のちにお話する初見演奏の力に繋がります。

初見でスラスラ弾けるようになるには?

初見のコツは、音楽の流れを止めないこと

――先生はレッスン中に初見で見本として弾いてくれたりしますが、どうやったらそれができるようになりますか?初見でスラスラ弾くコツは?

初見でスラスラ弾くコツとしては、どんなにゆっくりでも、一定の早さで弾く、音楽の流れを止めずに弾くことです。ピアノに限らず、音楽は弾きながら、演奏しながら、さらに次に弾く楽譜の先々を読みながら進めていきます。弾いているところだけを見ているのではなく、1小節先、2小節先をも見ていきますので、音楽の流れを止めない練習が大切です。

初見の練習は、4小節、8小節など、どんなに短い曲からでも良いので、幼少期から始めていくのが良いと思います。

ただ機械的に楽譜を見て弾くのではなく、初見でまず弾いて、2回目、3回目と弾くときには、様々な記号も見て、少しずつ全体を見渡して、少しずつ音楽にしていくという流れを身につけていきます。

曲は初見の練習用、譜読みの練習用としての短い曲から始めるのがおすすめです。最初は音符と休符を見て、次は色々な記号も見て。それがだんだん上達に伴って、少しずつ早く正確に、たくさんの情報を見られるようになっていきます。

「初見」は、パッと見てすぐ弾くこと、というように捉えられていると思います。しかし初見学習では、楽譜どおりに譜面に忠実に弾くということはもちろんなのですが、最終的には作品として、音楽的に作曲家のメッセージを読み取る力をつけていくことが、初見の練習の最大目標となります。ですから、上達してきたらこうした練習もして、初見でも楽曲として弾けるようにしていくことが大切です。

「初見」は家でもできる勉強ではありますが、自分だけではリズムなどが間違えていても気づけなかったりするので、まずはレッスンで先生に見ていただくのがよいかと思います。

家では、課題としてもらったピアノの練習曲を、しっかり譜読みしていくことが大切です。その積み重ねが初見の上達にもつながっていくと思います。

※こちらで紹介した練習法はほんの一例となります。

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【連載】ピアノが上手くなる、ピアノで子どもを伸ばす方法

●第1回 お家でできる!子どもの音感を伸ばす方法 ~ピアノで音感を鍛えよう~

●第2回 お家でできる!子どものリズム感を伸ばす方法~ピアノでリズム感を鍛えよう~

●第3回 お家でできる!「譜読み」の練習法~楽譜を読めるようになろう!~(本記事)

●第4回 お家でできる!上達する「ピアノの練習法」~ピアノが上手くなるには?~

●第5回 お家でできる!「発表会の練習法」~緊張しない方法は?~

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