小学校の3年生になると「生活科」の授業がいよいよ「理科」と「社会」にわかれます。パパママ世代のように1年生から社会と理科の授業がなかった分、理科も社会も案外覚えることが多く、「暗記ばかりで楽しくない…」といった子どもの声が聞かれることも。
けれど、理科や社会は好奇心が強い子どもにとっては魅力的な教科。ただの暗記科目となってしまうのはもったいないと思います。また、中学受験で出題される理科と社会は、単なる暗記だけでは回答できない奥深い問題が出題される傾向にあるとか。
基礎からしっかり身につけて、応用発展まで興味を持たせ続けたい理科と社会。どのように学習すれば良いのか、塾通いも視野に入れながら考えてましょう。
理科と社会は本当に暗記科目？
例えば、理科なら微生物の名前、社会なら歴史上の人物の名前や歴史的な事件が起こった年の年号など、テストで良い点を取るためには覚える必要があることが本当にたくさんあります。一方で、食塩水などの濃度を求める問題や、各地形の中から読み取ることができる農作物などを答える問題では、暗記した式や地形の知識を元に、自ら考えることが求められますよね。
暗記力が問われていると思われがちな理科や社会ですが、そこで終わりではありません。分析力や記述力が求められる問題の割合も高く、その答えを導き出すための参照データベースとして暗記した項目が必要になる、という構造なのです。
小学校の各学年で理科や社会はどう学ぶ？
小学5年生まではどんな勉強が必要？
小学3年〜5年生まで学習は、「お勉強モード」より興味や関心を抱かせる学習を行うことが大切です。
「これはおもしろいね！」「もっと知りたい！」といった前向きな探究心をくすぐられる経験を数多くすることで、理科や社会がただ暗記するだけの科目ではないと実感できるでしょう。
まずは楽しむこと、日常生活の中にあふれていることを実感させ、苦手意識を取り除くことが今後の理科や社会の学習に大きな影響を与えるといえます。
6年生ではどんなことに注意する？
4年生、5年生で興味、関心を抱かせる学習をしたら、ルーズリーフを活用しながら、自分だけのオリジナルノートの作成をしてみてください。参考書のようなノートを作成するのではなくよく間違える問題、名称、内容説明、原理などを書き留めていく自分だけのノートです。
そうすることで、間違えた問題が頭に残りやすく、次への問題につなげることができます。
興味を引き出し繰り返すことの大切さを伝えましょう
「理科」や「社会」は日常生活に沢山のテーマが見いだせる科目なのに、つい敬遠してしまいがち。それは、暗記することからスタートしてしまうからです。興味や関心を抱かせながら、苦手意識を持つ間もなく「たのしい！」をたくさん感じさせてあげられると良いですね。
もちろん、暗記をないがしろにして良いというわけではありません。ただ、「もっと知りたい！」と繰り返し学習することによって、いつの間にかポイントが頭に入っていたり、暗記項目が苦もなく覚えられたりするものなのです。
理科や社会が得意な子どもの共通点は、好奇心が旺盛という点と、興味関心を抱かせくれる先生との出会いがあったという点。もし、小学校での授業が原因で、理科や社会に苦手意識を持つようになったのなら、評判の先生がいる学習塾に入塾させてみるのも良いかもしれませんね。
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