東京都港区にある「PREMIUM CLUB 体操教室」は、2025年4月にオープンした子ども向けの体操教室です。指導歴15年の小林詢弥館長が大切にする教育方針や、教室の魅力についてお話を伺いました 。
【プロフィール】
小林 詢弥 PREMIUM CLUB 体操教室 館長
指導歴15年、延べ1000人以上を指導。器械体操および男子新体操の競技経験があり、成人のパーソナルトレーナーとしても8年の実績を有する。
【資格】
NSCA-CPTパーソナルトレーナー ・健康運動実践指導者 ・水泳コーチ
【経歴】
大手総合フィットネスクラブ9年半勤務 ・子供の体操指導歴15年 ・水泳指導歴4年
10秒でわかる!この記事のポイント
✅会員様の要望を受け2025年4月にオープン:大人の会員様からの「子どもの体操教室を作ってほしい」という声に応え 、子どもへの指導歴15年の小林館長を中心に誕生しました
✅「失敗」を成長の糧にするポジティブ指導:運動が苦手だった館長自身の学生時代の経験を原点に、失敗をネガティブにとらえず、とにかく楽しくチャレンジできる環境を大切にしています
✅港区ならではの環境課題に応えるプログラム:外遊びの減少やインター校特有の体育授業の少なさによる運動不足・ケガのしやすさを 、多彩な種目を通じて解消し、高い身体操作能力を養います
パーソナルトレーナー求人への応募が転機に。お客様の声から生まれた体操教室
― まずは、「PREMIUM CLUB 体操教室」がオープンした経緯について教えてください。
大人のパーソナルトレーニングを展開するPREMIUMグループで、なぜ子どもの体操教室を立ち上げることになったのでしょうか。
きっかけは、PREMIUMグループのパーソナルトレーニングに通われている大人の会員様から「子どもの体操教室を作ってほしい」というお声を多数いただいたことです。もともと弊社の代表も子どものスクールを始めたいという想いを持っていました。
そこに、2024年9月、私がPREMIUMグループの「パーソナルトレーナー」の求人に採用応募をしたことが大きな転機となりました。面接などでやり取りをする中で、私が前職で子どものスクール指導を行っていた経歴をお伝えしたところ、「それなら小林さんを中心に子どもの体操教室を立ち上げよう」と一気に話が進んだのです。そこから準備を進め、2025年4月にオープンする運びとなりました。
運動が苦手だった学生時代。自分が後輩を指導して気づいた「教える楽しさ」
― 偶然のタイミングが重なってオープンに至ったのですね。前職でも体操指導をされていたとのことですが、そもそも小林さんが子どもたちへの指導者を志した原点はどこにあるのでしょうか。
私自身の幼少期から学生時代の経験が原点です。私は年長から小学6年生までは地元の体操教室に通い、中学・高校では器械体操部に所属していました。しかし実は、私自身はあまり運動神経が良くなかったんです。一つの技を成功させるのにも、体操教室の先生や部活の先輩から色々なアドバイスをもらい、泥臭く練習してようやくできるようになるという経験をしてきました。
その後、部活動で上の学年になり、今度は自分が「先輩」として「後輩」に技を教える立場になりました。自分が苦労した分、できない子の気持ちがわかるので、私のアドバイスで後輩がみるみる上手になっていく姿を目の当たりにしたんです。その時に、運動を教えることの楽しさや、自分には指導者としての適性があるのではないかと気づき、この道を歩むことを決意しました。
失敗をポジティブに変える!直感を大切にチャレンジを促す環境づくり
―ご自身が「できない苦しみ」を知っているからこそ、子どもたちに寄り添った指導ができるのですね。
日々のレッスンにおいて、特に大切にされている教育方針を教えてください。
とにかく「楽しく何事にもチャレンジする」ことです。大人になればなるほど、過去の経験から行動する前に頭で考えてしまいがちですが、子どもたちは直感のままに「楽しそう」「かっこいい」「こうなりたい」といった欲求に対して素直に行動してくれます。私はその欲求に応えて、子どもたちがチャレンジする機会をたくさん作ってあげたいと思っています。
最初はできなくても、何度もチャレンジするうちにできるようになった瞬間の、子どもたちの笑顔や達成感を増やしていける指導を心がけています。 そのためにもう一つ大事にしているのが、失敗や「できない」という状態をネガティブにとらえないことです。指導している私たちが、それを次の成功のためのポジティブな一歩へと変える声かけやフォローを徹底することが、とても重要だと考えています。
都会の環境要因による「運動不足」を多彩なプログラムで解消する
― こちらの体操教室では、具体的にどのようなレッスンを行い、どのような力が身につくのでしょうか。
レッスンはまず挨拶から始まり、その日の体調などを聞くコミュニケーションからスタートします。その後、準備運動、柔軟運動、簡単な筋トレを行い、走る、スキップなどの運動を経て、最後にクマ歩き、カエルジャンプ、クモ歩き、ワニ歩きといった「模倣運動」を通じて基礎運動能力を楽しみながら鍛えていきます。 そこから月ごとに、マット、跳び箱、鉄棒、縄跳び、ボール、トランポリン、簡単なパルクールなどの中から2〜3種目のメインレッスンを行います。
都会の子どもたちは、外で思い切り遊べる環境が少なかったり、家に物が多くてハイハイの時期が短かったりといった要因から、基礎筋力や自分の体を思い通りに動かす「身体操作能力」が低いお子様が多いと感じています。また、クラブ周辺はインターナショナルスクールが多く、日本の小学校体育で行うような体操の授業がなく運動遊びのみというところも多いため、ケガをしやすい子も少なくありません。 当教室では、そうした環境の中で、少しでも運動の楽しさや達成感を感じながら、挑戦する力、成功体験による自信、基礎体力や協調性を身につけてもらえる指導を行っています。
年齢の垣根を越えて自然と支え合う、温かいクラスの雰囲気
― レッスン内容が非常に充実していますね。実際の教室はどのような雰囲気なのでしょうか。
常に明るく笑顔が多い教室です。
できない子や進行が遅れてしまった子がいると、周りのお友達が自然と「がんばれ」「もう少し」などと声をかけています。 年齢が上のお兄ちゃんやお姉ちゃんたちが優しくサポートしてくれる文化があり、並ぶ場所がわからない子に「ここに並ぶんだよ」と教えてあげたり、縄跳びの結び方がわからない子にできる子が自然と教えてあげたりしていて、とても良い環境だなと感じています。
「体操教室だけは行きたい!」少しずつできることが増え、自信に満ちた笑顔へ
―お互いを思いやる素晴らしい環境ですね。これまでの指導の中で、特に印象に残っているお子様の成長エピソードがあれば教えてください。
少し発達の遅れているお子様を指導させていただいた時のことです。最初はレッスン中に走り回ってしまい、挨拶や準備運動、模倣運動もうまくできない状態でした。しかし、本人のペースに合わせてアプローチを続けたところ、次第にできることが増えていきました。
ご本人にも自信がついてきて、今では他の幼児さんたちと変わりなくレッスンに参加できていますし、種目によってはそのお子様のほうが上手にこなせるものまで出てきました。親御様からも「いつもありがとうございます」と嬉しいお言葉をいただいています。 そのお子様は、「幼稚園や療育には行きたくないけど、体操教室だけは行きたい」と言ってくださり、親御様から「スポーツ幼稚園を作ってほしい」とまで言っていただくほどで、私としても本当に嬉しく思います。
【Pick Up Q&A】保護者様からのよくあるご相談
Q1. 運動を全くやったことがないのですが大丈夫ですか?どのようなお子さんにおすすめでしょうか?
A1. 全く問題ありません。当クラブは競技者を育成するクラブではなく、小学校体育で習う種目や躓きやすい種目(逆上がり、二重跳び、跳び箱など)をできるようにサポートする教室です。初めて習い事をするお子様や、運動に苦手意識があるお子様、よく転んでケガをしてしまうお子様、あるいはパワーが有り余っていて思い切り体を動かしたいお子様に特におすすめです。
Q2. 初めての場所で内気な子や、場所見知りをする子にはどのように接していますか?
A2. 無理矢理に案内することはせず、「楽しそうで一緒にやりたくなったらおいで」と声をかけ、本人が自ら参加してくれるのを待ちます。ただし、保護者様から「親離れをさせたい」というご要望がある場合は、泣いていても大丈夫ですので責任を持ってお預かりします。楽しくて参加したくなる雰囲気を作り、気がつけば一人で参加できている環境を整えます。
Q3. 習い事は何歳頃から始めるのがおすすめですか?また、長く続く子の特徴はありますか?
A3. 何歳からでも遅くはありませんが、できるなら0歳・1歳から始めていただくのがおすすめです。また、「できた」「楽しい」といった自己成長がしっかりと確認できるお子様は、長く続けてくれる傾向にあります。
Q4. 習い事の教室を選ぶ際に、保護者がチェックすべきポイントはどこでしょうか?
A4. 実際のクラスの雰囲気や指導者の指導理念、あとは「通っているお子様の様子」をご覧いただくのが、実際にご自身のお子様を通わせた時のイメージが最もつきやすいと思います。
【メッセージ】
体操教室を通じて基礎的な運動能力が向上することにより、その先のお子様の選択肢(可能性)を増やしていければと思います。「できないからやらない」というのは、とてももったいないですし悲しい言葉です。そういったお子様を一人でも多く、「あれもできる、これもできる」という明るい未来に導いていきたいです。
また、当教室の周辺は中学校受験をされるご家庭が多い地域で、小学校4年生ぐらいからスポーツの習い事を辞めてすべてを塾に切り替えられる親御様も多いです。しかし、運動を週に一回でも行うことにより、筋力が付き姿勢が改善され、手足を様々に動かすことが脳への刺激やストレス発散に繋がり、結果として勉強への取り組みも良くなると思います。ぜひそういったお子様にも、継続して体操をやっていただければと思います。










