今回は、全国からオンラインで受講できる『ゲームのオンライン家庭教師「ゲムトレ」』の氏原大先生に取材してきました。採用率10%以下のトップゲーマーが揃う環境を持つ氏原先生が、ゲームを通して「生きる力」を育む秘密に迫ります。
【プロフィール】
氏原 大 ゲームのオンライン家庭教師「ゲムトレ」 代表取締役
デジタル系教育機関社員として10年勤務。その後、面白法人カヤックに入社し、日本初となるゲームのオンラインスクール「ゲムトレ」の運営に携わる。
10秒でわかる!この記事のポイント
✅ 採用率10%以下!全国・世界大会経験のあるトレーナーが指導する日本初のゲームのオンラインスクール
✅ 「楽しかった」で終わらせず、目標設定から振り返りまで「言葉にする力」を育む独自メソッド
✅ 「上手くなりたい」を入り口に、生活リズムの改善や自己肯定感の向上など一生モノの自信を手に入れる
3万時間のプレイが「自信」に。好きなことを入り口にする理由
― まずは「ゲームのオンライン家庭教師」という、非常に新しい形のスクールを立ち上げたきっかけを教えてください。
ゲムトレの創業者である小幡和輝は、過去に約10年の不登校を経験しています。 当時は毎日10時間以上、合計でなんと 3万時間以上をゲームに費やしていました。
しかし小幡は、その時間が無駄だったとは感じていないそうです。 ゲームが友達とのコミュニケーションのきっかけになり、ゲーム大会をお手伝いするようになってからは「自分にもできることがある」と思えるようになったからです。
だからこそ、ゲムトレは ゲームの時間を減らすためのサービスではありません。 好きなことを入口にして、そこから何かが伸びていくことを目指しています。
囲碁や将棋が習い事になるなら、ゲームも同じように習う文化を作りたい、という考えが出発点なのです。
ただ遊ぶだけじゃない。遊びを「習い事」に変える4つのステップ
― 単なる遊びではなく「習い事」として、レッスンはどのように進められるのでしょうか?
私たちが一番こだわっているのは、レッスンの終わり方です。 レッスンは毎回、以下の4つのステップで進みます。
- はじめに「今日は何ができるようになりたいか」をトレーナーと一緒に決める
- 通話をつないだまま一緒にプレイし、その場でアドバイスをもらう
- 途中で手を止めて、「今どうなっているか」「次に何を試すか」を子ども自身が言葉にする
- 最後に「今日できるようになったこと」を、子ども自身の口から言って終わる
ご家庭で再現しにくいのは、3と4の「言葉にする」部分です。 ゲーム中、子どもは相当な量の判断をしていますが、普通は言葉になりません。
そこをトレーナーが「今なんでそっちに行ったの?」と聞くことで、はじめて言語化されます。
「楽しかった」で終わらせず、「何ができるようになったか」で終わる。 ここが、遊びと習い事を分ける境目だと考えています。
―トレーナーの方々は、どのような基準で選ばれているのですか?
ゲムトレのトレーナーは、全国大会や世界大会の出場経験がある実力者で、採用率は10%以下という非常に厳しい基準を設けています。
ただし選考で見ているのは、ゲームの腕前だけではありません。 ゲームを通して学びをガイドできる「先輩」たり得るか、という コミュニケーション能力を何よりも重視して採用しています。
3年越しに発した言葉。ゲームが「自信の入り口」に変わる瞬間
―これまでの指導の中で、特に印象に残っているお子さんの変化はありますか?
長らくレッスンを続けていて、一言もお話しされないお子様がいらっしゃいました。 しかし3年ほどが過ぎたある日、突然、そのお子様がゲーム中に 「補給物資あるよ!」 と口にしたのです。
これにはトレーナーも非常に驚きました。 その後、ご家族からも「周囲との会話が増えて、次第に打ち解けるようになった」とのお話しをお聞きし、ゲームが「自信の入口」に変わることがあるのだと強く実感しました。
―お子さんたちは、どのようなステップで成長していくのでしょうか?
卒業生とご家族へのインタビューを重ねる中で、お子さんの変化には順番があることが見えてきました。 最初は誰もが「上手くなりたい」という気持ちから始まります。
そこからトレーナーとの関係ができ、「朝起きようという意欲が出てきた」と生活リズムが動くお子さんが多くいらっしゃいます。 そして、声が出るようになり、同じレベルの仲間と目的を共有するようになり、最終的には対面やオンラインの外の世界へとステップアップしていくのです。
人見知りや内気なお子様も大歓迎。一人ひとりのペースに寄り添う環境
―初めての習い事で緊張してしまうお子さんや、内気なお子さんにはどのように接していますか?
ゲムトレに参加される方は、どちらかというと内気な方が多いと感じています。 ですので、まずは「同じゲームが好き」という共通点を持ちながら、少しずつ仲良くなっていただければ十分です。
ビデオ通話が苦手なお子さんには、まずは音声通話だけでも始めることが可能です。 徐々に慣れていきましょう。
― 逆に、どのようなご家庭に向いている、あるいは向いていないとお考えですか?
「他の習い事が続かなかった」「学校や家以外の居場所がほしい」というご家庭には非常に向いていると思います。 すべてオンラインなので、送迎の負担をかけたくないという保護者の方にもおすすめです。
逆に、「ゲームの時間を減らしたい」「成果をテストの点数などで測りたい」というご家庭には向いていないかもしれません。
ゲムトレで伸びるのは、状況を言葉にする力や、負けたときの気持ちの立て直し方といった、点数のつかない部分だからです。
合わないまま入会していただくのはお互いにとって良くないため、そこは正直にお伝えしています。
【Pick Up Q&A】保護者様からのよくあるご相談
Q1. 人見知りでも通えますか?
A1. はい。発話を強制することはありません。トレーナー側からお話しして進行しますし、ビデオが苦手なら通話のみでも全く問題ありません。
Q2. ゲームが上手くなること以外に、何が身につきますか?
A2. 状況を報告・相談・提案する「言葉にする力」、暴言を吐かないといった一緒に遊ぶときのマナー、そして「今日できるようになったこと」を自分で確認する感覚が身につきます。
Q3. 変化が出るまでどれくらいかかりますか?
A3. 数ヶ月で目に見えて変わるものではありません。お子様自身の成長フェーズや、担当トレーナーとの相性によっても進み方は異なります。
Q4. どのような人が教えてくれますか?
A4. 採用率10%以下の、全国大会・世界大会の出場経験があるトレーナーです。ゲームの腕前だけでなく、子どもたちとのコミュニケーションを重視して選考しています。
【メッセージ】
ご興味をお持ちいただけましたら、実際にお子さんがトレーナーとどんな形でゲームをされるのか、まずは1回体験会をお試しください。
一人でやるゲームと、話しながらやるゲームは、子どもにとって全く別の体験です。 「この技を出したいけどうまくいかなかったな」と次に取り組むことを自分で掴まれたら、それだけでもゲームが学びになる瞬間を得られるはずです。
皆さまとお会いできるのを、心より楽しみにしています。








